【一口馬主】令和から始める競馬ライフ

令和から一口馬主デビュー!一口馬主としての軌跡と、愛馬の生きた証をブログという形で残していければと思います。

サラブレッドタクシーで浦河満喫してきました!①

 

お久しぶりです。

 

相変わらず一口馬主は楽しく続けていますし、ぼちぼち勝ち星も積み重ねていますが、なかなかブログを書こう!という流れにはならず、プチ祝勝会をして次週に備える・・・そんな日々が続いています。

 

さて、前置きはこれぐらいにして、この度『ひだかサラブレットタクシー』という馬産地を巡るツアーに参加してきました。

 

https://www.urakawa-tabi.com/news/6065/

 

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浦河観光協会による『馬産地観光における安全な牧場見学』を行うための実証事業で、今回は無料モニターとして参加させて頂きました。

 

コースは『さらっと牧場見学』と『じっくり牧場見学』があり、前者であれば約2時間、後者であれば約3時間の間に希望した施設を巡ります。私が希望したのは生産牧場と功労馬施設と養老牧場でした。

 

浦河町内のホテルやバスターミナルまで迎えにきてくれるとのことでしたが、私は自家用車で日帰り弾丸ツアーでしたので浦河町役場で待ち合わせることに。時期も時期なので今回は同居している母親を連れて2人で参加し、予定より少し早く到着。タクシーの到来を今か今かと待つこと十数分・・・と、颯爽と現れた1台のタクシー。約3時間の間ではあるものの、タクシーの車内という限定的な空間を共にするという事だけあって、どのような方が現れるのだろうと少々緊張気味でした。

 

「〇〇様ですか?本日はよろしくお願いします。」

 

現れたのは元日本ハムファイターズ、現在は巨人に在籍している中田翔似のお兄さん(特にタクシー車内にある写真が若い頃の翔さんに激似でした(笑))。挨拶もそこそこに役場の休憩スペースを借りて事業の趣旨や説明をしてくれます。とても会話が上手な方で、説明を終えてタクシーに乗り込む頃にはもう不安感などはすっかり解消していました。

 

まず最初の目的地は生産牧場である辻牧場さん。

 

・・・そう、今年のエリザベス女王杯を勝ったアカイイトを生産された牧場さんになります。

 

辻牧場さんへ向かう車内にて、運転手兼ガイドの方から辻牧場さんに関する様々なお話を聞きました。その中でも特に面白かったのは、過去のサラブレッドタクシーの参加者の方でとても血統に詳しい方がいて、辻牧場の辻さんと延々と血統の話をした結果、ツアーのタイムスケジュールが滅茶苦茶になったという話です(確か15分予定だったのが1時間近く話していた・・・という感じだったと思います)。今回もその辻さんがお会いになってくださるということで、言わば"その道のプロ"とも呼べるような方と話せるということに期待が膨らんで膨らんでしょうがありませんでした。

 

辻牧場さんの敷地に入り、消毒など感染対策をしっかりと行って向かったのは見晴らしの良い丘の上。辻牧場さんの粋な計らいで、普段は入ることが出来ない牧場の敷地にある、いわゆる"映えスポット"に入れてくださいました。

 

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視界には壮大な牧草地と広大な海が広がり、生い茂った深緑の一帯で馬が優雅に暮らしている光景は圧巻で、いつまででもこの場所に居たいと感じさせてくれるような場所でした。

 

到着して間もなく、酸いも甘いも知り尽くしたようなご年配の老紳士――辻さんがお見えになられてご挨拶。馬産地の方と馬の話をしてみたいという好奇心と、付け焼刃の馬知識で話についていけるかという不安、また過去の参加者のように話が肥大化してこのあとのスケジュールに影響が出ないかという懸念を抱きながら、意を決して『現時点の種牡馬の中で注目している馬は?』というテーマで辻さんに話し掛けました。

 

結論から言うと・・・凄かったの一言に尽きます(笑)

 

ディープやキンカメといった時代を彩った大種牡馬がいなくなった今、どの種牡馬に期待しているかという意味で、早々に話を切り上げるなら適当に馬の名前を言えば終わってしまうような私の質問に対して、辻さんは血統の奥深さや生産者としての矜持、また配合の面白さや、果ては200年以上前の血統や外国の血統に対する見解など、一人の若造に語るには惜しいぐらいの熱量こもったお話をしてくださいました。時間があるならいつまででも話を聞いていたいと思えるような、非常に貴重なお話をいっぱい聞けて大変うれしかったです。

 

最終的に2頭の現役種牡馬の名前を期待している馬として挙げて頂きましたが、こちらは私の胸の中に留めておこうかと思います。

 

辻さんとの話が一区切りしたところで、運転手兼ガイドの方に「まだ時間ありますか?」と訊ねると「既に結構おしてます(笑)」との返答が。

 

後ろ髪を引かれるような想いで辻さんに別れを告げて、タクシーに乗り込んで次の目的地へ。別れ際に「また機会があればいらっしゃってください」と言ってくださり感無量でした。コロナが落ち着いた頃にでも、またお伺い出来ればいいなと思っています。

 

 

次の目的地はイーストスタッド

 

 

次回に続きます。

 

 

P.S.

種牡馬見学はした事があったものの、生産牧場を訪れるのは今回が初めてでした。生産牧場は個人で予約して訪れるのが一般的なのかなと思いますが、個人的には少々敷居の高さみたいなものを感じていました。そんな方には今回のようなツアーは最適だと思いました。事前にどのような施設に行きたいか伝えれば、牧場へのアポから案内、牧場スタッフとのコミュニケーション補助、送迎まで何から何までやってくれます。また牧場関係者から見ても地元の見知ったタクシー運転手がツアー参加者のガイドをしているというのはかなり安心感があるようで、「この観光客はマナーを守れるだろうか」という懐疑的な視線は一切向けられることはありませんでした。これは馬産地を巡るうえで、字面以上に心地の良いもの、大切なものだと思います。

モニター実施期間は1月末までを予定しているようなので、もし興味がある方はお問い合わせしてみては如何でしょうか。聞いたところ土日は結構埋まっているようですが、平日ならまだ予約は出来そうでしたよ。